○ 耳は外耳、中耳、内耳の3か所に分かれていますが、このうち外耳で起こる慢性の炎症を外耳炎と言います。
○ 病原体としては細菌(球菌あるいは桿菌)、マラセチア(酵母様真菌)、ミミヒゼンダニなどが挙げられます。
○ 背景にアレルギー、角化異常、異物、腫瘍、免疫介在性疾患などが隠れている場合があります。
○アレルギーの場合、外耳炎は36.4%の割合で併発します。
また環境アレルゲン(アトピー)は垂直耳道、食物アレルギーは水平耳道が主病変となります。
○ 放置すると中耳炎、内耳炎に移行することがあるため、早期の治療がお勧めです。
○臨床症状、並びに耳垢についた菌、ダニなどを検出することで診断します。
以下の治療が中心となります。
□ 内服薬(ステロイド、抗真菌薬、抗菌薬)
□ 耳洗浄および点耳薬
【洗浄液】
○オーツイヤー ○ベッツイヤー ○ノルバサンオティック
【点耳薬】
○GM点耳 ○オトマックス ○アニマックス ○ドルバロン
□ ダニに対しては駆虫(レボリューション)