○ 主な好発犬種は、ダックスフント・コーギー・ビーグル・ペキニーズなどで、これらの犬種は軟骨異栄養犬種と呼ばれています(足が短い)。
○ 本来椎体同士のクッションの役割を果たしている椎間板物質が変性して飛び出し、神経を圧迫してしまいます。
○ 部位によって症状が異なります。
頚椎:頚部痛、前後肢麻痺、排便排尿障害
胸腰椎:背部痛、後肢麻痺、排便排尿障害
○ 神経学的検査、造影X線検査、MRI検査などによって診断します。
○ 症状の重度によって内科的治療もしくは外科的治療が選択されます。
○ 内科的治療:
①ケージレスト→歩き回る、ジャンプすることができない程度で安静
②ステロイド療法→プレドニゾロン、デキサメタゾン、MPSS
(メリット)外科的治療を回避
(デメリット)しばしば再発を伴う、ステロイドの副作用
○ 外科的治療:
椎骨を削り圧迫している椎間板を除去することで、神経の圧迫を取り 除きます。
【頸部】ベントラルスロット術 【胸腰部】片側椎弓切除術
(メリット)最も確実性が高い治療法
(デメリット)手術侵襲に伴う神経症状の悪化
並びに脊髄軟化症の発症
椎間板ヘルニア(グレード5)の手術後2日目の動画です。少しずつ歩けるようになりました。