○ 心臓にフィラリア(犬糸状虫)という、そうめんのような虫が寄生してしまう病気です。心臓や血管の流れを悪くするため、元気だった犬が心不全で突然死してしまうこともある怖い病気です。
古くからある病気で、忠犬ハチ公もフィラリアで亡くなりました。
○ フィラリアの子どもであるミクロフィラリアを蚊が吸血することで、犬同士で感染します。
○ 感染したミクロフィラリアは3か月で20-30cmの成虫になり、犬の体内で子供(ミクロフィラリア)を作るので爆発的に増えていきます。
図:フィラリアに感染した心臓(左)とフィラリアの感染の経路(右)。
出典:日本全薬のホームページより
駆虫薬を定期的に使うことで100%予防できます。
(1)お薬を使う前にフィラリア検査が事前に必要です。
フィラリアの成虫がいる状態でお薬を服用すると重篤な副作用が起きることがあります。
(2)予防期間は5~12月の8カ月です。
フィラリアの予防は犬糸状虫感染期間(HDU:Heartworm Development heat Unit)に基づいて予防が行われます。
同じ豊田市でも住環境によって変動がありますが、蚊が出てから1カ月後に最初の、蚊がいなくなってから1カ月後に最後の駆虫薬を使用するのがお勧めです。
(3)駆虫薬には飲み薬と注射があります。
飲み薬は1カ月、注射は1年有効です。
飲み薬は錠剤、ジャーキーなどがあります。
フィラリアの予防薬。6カ月有効の注射(左)と1カ月に1回使用する内服(右)があります。