肥満とは、理想体重よりも15%以上体重が重い状態のことです。
肥満はわんちゃん、ねこちゃんともに多くみられる疾患です。
動物病院に来院するわんちゃんの30%以上、ねこちゃんの20%以上が肥満といわれています。
ボディコンディションスコア(BCS)を調べることで判断が可能です。
調べ方で3つのポイントがあります。
①胸の横のあばら骨(肋骨)が軽く触れる程度か?
②腰の骨盤などの骨が軽く触れる程度か?
③下半身にくびれがあるか?
是非一度確認してみてください。
○ 今の体重とボディコンディションスコアから、理想体重を求めることができます。
大きく分けて、3つのリスクがあります。
①肥満はさまざまな疾患を起こしやすくします。
-肥満になるとさまざまな病気のリスクが高まります。
肥満がリスクを高める疾患 |
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糖尿病 |
高脂血症 |
心臓病 |
尿石症 |
関節炎 |
椎間板ヘルニア |
膝蓋骨脱臼 |
気管虚脱 |
膵炎 |
②肥満は手術のリスクを高めます。
-麻酔が効きにくい
-手術がしにくい
-傷口が治りにくい
等のトラブルが起こります。
③肥満は出産のリスクを高めます。
-発情期間が乱れたり、受胎率が下がることがあります。
-脂肪の蓄積が難産を引き起こしたり、帝王切開の負担が増える場合があります。
食事療法と運動療法を組み合わせる事が重要です。
運動療法だけでは、大変な距離を歩かないといけないため、食事療法が大切です。
2、3カ月かけて理想体重まで減量するのがベストです。
ダイエットフードには、(A)やせるためのご飯(=減量食)と(B)これ以上太らないようにするためのご飯があります。これらをきちんと使い分けることが重要です。
(A)やせるためのご飯(=減量食) |
○ヒルズ r/d |
○ヒルズ w/d |
○ロイヤルカナン 満腹感サポート |
○ロイヤルカナン 減量サポート |
○ユーカヌバ 減量アシスト |
(B)これ以上太らないようにするためのご飯 |
○ヒルズ サイエンスダイエットライト |
○ロイヤルカナン ウェイトケア |
☆どうしてもダイエットフード以外のご飯もあげたいときは、、、
カロリーの低い野菜を試してみましょう。
ゆでて少しずつあげる、もしくはダイエットフードのトッピングとしてお勧めです。
品名 | キャベツ | ブロッコリー | ニンジン |
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グラム数 | 50g | 15g | 15g |
カロリー | 12kcal | 4kcal | 6kcal |
おやつのあげすぎに注意しましょう!!
体重5kGの犬がクッキー1枚(60kcal)を食べると、、
人間ならハンバーガー1個(350kcal)を食べたことに!!
体重4kGの猫が魚肉ソーセージ1/3本(48kcal)を食べると、、
人間ならショートケーキ1個(344kcal)を食べたことに!!