○ 犬でも猫でも発生しますが、犬では悪性が50%程度、猫では90%程度とされています。
○ 犬では10-12歳で、猫では9-14歳で多く発症します。
○ 犬猫ともに腫瘍の大きさが3cm以上の場合、また表面で破裂している場合は良くないことが多いとされています。
○ 乳腺はお互いリンパ管でつながっています(右下図)。このため、悪性の乳腺腫瘍は上下の乳腺に浸潤することがあります。進行すると、周辺リンパ節を介して肺に転移することがあるため経過観察に注意が必要です。
○ 早期の避妊手術で発症リスクを下げることができます。
○ 早期の外科的手術が第一に勧められます(良性であっても放置すると悪性転化することがあるため手術がお勧めです)。
手術は片側乳腺全部切除術、乳腺部分切除術などがあります。
乳腺はお互いリンパ管でつながっているため、原則として連続する乳腺は全て切除する必要があります。