○膵臓の酵素であるインスリンが上手く機能しないことで起きる病気です。
犬ではインスリンの量が不足することで発症すると言われています(1型糖尿病)。
また、クッシング症や性ホルモンの過剰分泌(未避妊雌)も関与していると言われています。
これに対し猫では肥満・感染症・膵炎・ストレスなどでインスリンが上手く作用しないことで発症することが多いとされています(2型糖尿病)。
○主な症状は以下の通りです。
□水を大量に飲む(多飲多尿)
□食欲が増える
□体重が減少する
□腹囲膨満(特に肝臓)
□白内障
□網膜剥離、腎不全、神経障害
□糖尿病ケトアシドーシス(緊急)
○血液中および尿中で高い糖分を検出することで診断します。
血液検査:
□ 空腹時高血糖(Glu)が >300mg/dL
□ 糖化アルブミン高値(外注検査)
尿検査:
□ 尿糖の検出
□ 尿ケトン体の検出
基礎疾患の有無(犬):
□ クッシング病
□ 性ホルモン過剰(可能であればプロジェステロン濃度の測定)
基礎疾患の有無(猫):
□ 肥満
□ 感染
□ 膵炎(SPEC fPLI)
□ ストレス
基礎疾患がある場合はその治療を行います(ダイエットや避妊手術の実施など)。
①食事療法:糖コントロール・m/d ⇒血糖値が上がりにくい食事で高血糖を予防します。
②インスリン投与: 入院でインスリン投与量を調整し、容態が安定後 家でインスリンを注射器で投与します。
薬の種類によって1日1回もしくは2回投与となります。