○ 細菌感染に起因する皮膚炎であり、ブドウ球菌(Staphylococcus intermedius)が主な原因です。
○わんちゃんの皮膚は中性であり(人は弱酸性)、皮膚の層構造が薄いため細菌に感染しやすくなっています。
○部位に応じて分類され、それぞれについて特徴的な病変が認められます。
①表面性(鱗屑・紅斑)
②潜在性(脱毛・丘疹)
③深在性
○臨床症状、ならびに皮膚検査所見によって診断します。
臨床症状
□掻痒 □発赤 □脱毛 □表皮小環 □膿痂疹など
皮膚検査所見
□原因菌(球菌・桿菌) □角化上皮の存在など
以下の治療が中心となります。
①内服薬
□抗菌薬(セファレキシン、リンコマイシン、オフロキサシン)
□抗ヒスタミン薬・ステロイド(痒みが強い場合)
② シャンプー療法
□クロルヘキシジンシャンプー(ノルバサンシャンプー)
→ 薬用シャンプーは通常とやや使い方が異なります。
③ 外用薬
□5%グルコン酸クロルヘキシジン液(ヒビテン液)
□ゲンタマイシン軟膏