○ 心臓の左心室と左心房の間にある僧帽弁という弁が閉まりにくくなってしまう病気です。
○ キャバリアやチワワ、ミニチュアプードル等で比較的多く見られます。また高齢で発症します。
○ 呼吸が苦しくなったり、間隔が短くなったりします。またゲーゲーという低い咳が出ます。
○ 運動を嫌がり、疲れやすくなります(運動不耐性)。
○ 症状が進行すると、心不全などの重大な病気につながることがあります。
○ 診断は複数の検査を組み合わせて行います。
□ 臨床症状
◇発咳
◇運動不耐性
□ 聴診(心雑音) Levine / 6 部位: □ 画像診断(X線)
◇心肥大(左心・右心)
◇気管の変位
◇肺水腫
□ 画像診断(エコー)
◇左心房拡張
◇乱流像
□ ISACHC心機能分類
Ⅰ. 無症状
Ⅰa:心疾患の所見あり。心拡大なし。
Ⅰb:心疾患の所見あり。心拡大あり。
Ⅱ. 軽度~中程度の心不全
安静時・軽い運動で心不全症状が出現。QOLを障害。
Ⅲ. 進行した心不全(呼吸困難、肺水腫、腹水など重症心不全の兆候あり)
Ⅲa:自宅療法が可能
Ⅲb:入院が推奨
○ 治療は心臓の負荷を軽減し、有効利用してあげることが目的です。お薬を組み合わせて使用します。食事療法も有効です。
内服薬:
□ ACE 阻害剤 ☆
□ 利尿薬(ループ利尿薬・K保持性利尿薬) ☆
□ 硝酸薬
□ ジゴキシン・ジゴシン
□ ピモペンダン
□ β 遮断薬
☆腎臓の定期チェックがお勧めです。
※ 咳に対する治療
□ ブトルファノールシロップ
※ 呼吸困難に対する治療
□ 酸素吸入(在宅酸素)
※ 食事療法
□ h/d 心臓サポートなど
その他、運動制限など